藤岡です。

ささださんとチャットで話し合ってみたのですが、
NPO法人の話はぜひともMLに流してくださいとのことなので
MLにログとして流すことにします。

法人化するには選択肢が大体2つありまして、株式会社などの営利法人、
そしてNPO法人（特定非営利団体）があります。
もっとあるぞ！という方もいるかもしれませんが、とりあえず置いといて。
どう違うのかというと営利性や公共性がまったく違っていて、
営利法人は営利性が強く、NPOは公共性が強いです。
細かい規定や提出書類を見ると公共性の強さがわかりますが、
とりあえずそれもおいときます。

税金についてですが、
営利法人は剰余金つまり黒字額の約半分を法人税として収めなければならず、
その残りを配当にまわしたり繰越にしたりします。
NPO法人は営利企業ではないので法人税を取られたりはあまりしないのですが、
売上の内容によって剰余金に法人税がかかります。
剰余金は基本的には繰越にまわすことができ、
誰かに配当することはできません。

NPOは法人なので普段の経理をしっかりしないと申告で死ぬ羽目になります。
もちろん申告時に伝票をまとめてやるという手もなくはないですが、
そうなると会計事務所へ外注になります。
外注費は10万円を見ておくと大丈夫でしょう。

任意団体からNPO法人化のメリットとしては
・社会的信用性が増す。
・会社によっては法人格を持っていないと寄付を出せないところがあるので、
　そのような場合の寄付の受け皿になる。
・地方公共団体から仕事を請けることができてしまう
・なんと入札に参加までできてしまう
などがあります。非営利だから営業行為ができないわけではなく、
配当しなければいいので、雇用して給与を払ったり、
業務を外注することなどは問題はありません。

NPO法人は法人なので、法人住民税がかかります。
都道府県民税と市町村民税でおそらく計7万円です。

発起人が最低10名必要です。
発起人は設立総会後、社員（メンバーの法的な呼び名）になります。
理事が3名以上、監事が1名以上必要です。

設立まで半年はかかります。理由は認可が下りるのが遅いためです。
申請書の縦覧に2ヶ月、NPOの認証に4ヶ月かかります。
どちらも2ヶ月以内、4ヶ月以内と書いてありますので、
役所に丸々使われたら半年以上かかってしまいます。

役員ですけど、法的には理事3名以上、監事1名以上ですが、
任期は特に規定はなさそうです。
一般論として、任期を2年とかにして、問題なければ自動更新を
定款に書いておきます。名前を直接書くのは一般的ではないです。
そういう場合はRubyの会の顧問に倣って書くと、
顧問をおくことができると条項に書き、附則に発足時の顧問を
まつもとゆきひろとする。と書きます。
会長を置く。会長は理事会の互選とすると書けば
理事会の中から会長を選ぶことができるようになります。

申請する場所は都道府県庁と内閣府になっていますので、
Rubyの会は全国組織なので内閣府が適当です。
内閣府だと郵便で受け付けてくれますし。

以上、ささださんとの会話を元にちょっとだけまとめてみました。
認可に時間がかかるのでNPO法人化を目指すんなら動き出さないとと
思っておりました。では。

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