ruby-reference-manual:337
From: Minero Aoki <aamine@l...>
Date: Wed, 21 Feb 2007 16:17:01 +0900
Subject: [ruby-reference-manual:337] 基礎知識 (3) ASSIGNファイルによるライブラリ割り当て
青木です。 主な作業対象となる refm/api/ 以下の、特に ASSIGN ファ イルについて、さらに詳しくまとめます。 == 詳解クラスリファレンス レポジトリの refm/api/ の下には以下のようなファイルが あります。 ASSIGN: どのライブラリを誰が担当しているか記入するファイル。 重要。 src/: いまのクラスリファレンスがすべて入ってる。超重要。 config: http://doc.loveruby.net で動いてる CGI の設定 ファイル。 index.rd: 昔のクラスリファレンス目次ページ。もう使ってない。 obsolete.rd: obsoleteになったライブラリを書いていた昔のペー ジ。使ってない。 stdlibs.rd: ライブラリをカテゴリ別にまとめていた昔のページ。 使ってない。 われわれにとって重要なのは ASSIGN と src だけです。 何か作業するときには、まず ASSIGN ファイルを使って ライブラリを自分に割り当てる必要があります。ASSIGN ファイルの中身を見てみましょう。 # LIBRARY_NAME OWNER STATUS #-------------------------------------------------------- _builtin/ARGF _builtin/ArgumentError _builtin/Array _builtin/Bignum _builtin/Binding _builtin/Class _builtin/Comparable _builtin/Continuation _builtin/Data _builtin/Dir _builtin/ENV _builtin/EOFError _builtin/Enumerable aamine 以下略 1 つめの欄がライブラリ名またはクラス名、2 つめの欄が誰か の Subversion アカウント名 (aamine は青木のアカウン ト)、 3 つめの欄が「そのライブラリの状態」です。 src 以下のファイルをいじりたいと思ったときは、まずこの ASSIGN ファイルの、該当するライブラリの行に自分のアカ ウントを記入します。例えば _builtin/Array のドキュメント を書こうと決めたら、次のように記入します。 _builtin/Array aamine aamine は適宜自分のアカウントに変えてください。このよ うに編集したら、Subversion で ASSIGN をコミットしま す。 ~/rubydoc/refm/api % svn ci -m 'assign _builtin/Array to me' ASSIGN 衝突せずにコミットできたら、それでそのファイルを自分 が「所有した」ことになります。原則として、ファイルを 「所有している」人のみがそのファイルを編集する権利を 持ちます。自分が所有していないファイルに手を出しては いけません。 なお、この ASSIGN ファイルを使った編集権の制御方法に ソフトウェア的な強制力はいっさいありません。作業の 重複を防ぎ、プロジェクトを円滑に進めるための単なる 約束事です。 また、この編集権の例外として、青木だけは ASSIGN ファ イルの割り当てを無視して編集する場合があります。また、 プロジェクト進行上やむをえないときは他人の割り当てを 強制的に解除する場合がありあす。とはいえ、これは例え ば「誰かが自分にファイルを割り当てたまま忙しくて連絡 がなくなった」などの場合を想定して設定した権限です。 何も理由なく人のファイルを編集しまくることは考えてい ません。オープンソースソフトウェアプロジェクトにおける 「優しい独裁者」モデルだと思ってもらえばよいでしょう。 -- 青木峰郎 -- ML: ruby-reference-manual@m... 使い方: http://QuickML.com/