ruby:944
From: Hideo Konami <konami@k...>
Date: Sun, 28 Aug 2005 14:15:53 +0900
Subject: [ruby:944] Ruby と情報教育
小波です。 先日金沢で開かれていた情報教育関係の学会に出かけてきました。 私は京都女子大でのこの5年余りの Ruby を使ったプログラミング 教育についての話を持っていったのですが,他の大学のプログラミ ング担当の教員で Ruby という名前さえ知らない人が少なからずい て,現状はこんなもんだなあ,という認識を新たにしました。 話の前半では Ruby がいかにプログラミング言語として入門者 に適しているかを説明したので(後半は時間がなくなってはしょり まくり「また続きは来年」としめくくっちゃった),何人かは 興味を持ってくれたようです。 ある関西の女子大のベテラン教授がビジュアル系(?用語はへんだけど) の言語を使ったプログラミング教育ではうまくいかなったとか,5年間 適当な言語と環境を求めていろいろな試行錯誤をして,今は DOS窓で Java だとか,なんだかかわいそうなところが多かったなあ。 大学ではないけれど JUST SYSTEM でプログラミングの社員教育 を担当しているという人が後から話しかけてきて,オブジェクト指向 について教えるのに Java を使っているのだが,どうも Ruby のほう が聞いた話ではよさそうだけどどうだろう,という相談を受けました。 多重継承や Mix-in がらみでの仕様の違いが多少気になるということ でしたが,「ようするにクラスを使って何ができるかってことがわか れば,仕様の違いなんかはそれから自分で勉強しますよ。大事なのは 発想から実装までが楽なほうでトレーニングすることじゃないでしょ うか」ということで説得しておきました。どうなるかなあ。 -- ML: ruby@m... 使い方: http://QuickML.com/